技法や作風一新 伊藤龍彦さん個展 津の三重画廊

【作品を紹介する伊藤さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市中央の三重画廊は2日、同所で菰野町の伊藤龍彦さん(61)の個展「森の夜 夜の森」を開いた。これまでと技法や作風を一新した大小の新作24点を展示・販売している。6日まで。

伊藤さんは多摩美大を卒業後美術教師と並行し自身の作品を発表してきた。2年前に所属団体を退会したのを機に、夜のぬれたアスファルトを精緻に描く表現から月明かりに照らされる木々や夜空などに変化し、描く土台をキャンバスからウレタンボードに替えた。

同所では15年ぶりの個展。夜の静寂に立つ木を描いた「錫杖湖畔の二本の樹」、杉やヒノキの森に動物が見え隠れする「私はリード、と」などのほか、個展タイトルと同名の作品では月明かりに浮かび上がる石を描いている。

伊藤さんは所属団体の退会で肩の力が抜け「モチーフの新しい鉱脈を見つけたような気がする」と話し「夜の持つ神秘性を描く点で根っこは変わっていない。見た方がどう感じるか評価を聞きたい」と述べた。