昨年の観光客2852万人 コロナで大幅減 施設入り込み

三重県は2日、令和2年の観光施設の入り込み客数や観光客の実態をまとめた調査結果報告書を発表した。観光やレジャーで来県した人は前年と比べて1451万5千人(33・7%)減の2852万5千人で、6年ぶりに減少に転じた。新型コロナウイルスの感染拡大で、過去最高だった前年から大きく落ち込んだ。現行の調査方法となった平成17年以降で過去最低となった。

観光消費額も2281億円減の3283億円で、記録の残る平成23年以降で最低。日帰り客の割合が増えた上、平均滞在時間が4時間と、前年より1・2時間短くなったため消費単価が減った。

地域ごとの入り込み客数はいずれも前年から3―4割減少。観光地別では、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)が国際レースの中止などの影響で135万人(66・1%)減の69万人と、減少が目立った。

一方、赤目四十八滝(名張市)は前年比5・1%増、尾高高原(菰野町)は7・9%増で、屋外のレジャー施設の一部はコロナ禍でも健闘。合格祈願で知られる頭之宮四方神社(大紀町)も3・8%増加した。

観光客の居住地別では、県内が42・8%と最も高く、前年と比べて5・2ポイント上昇。宿泊客では県内が13・6%を占め、前年比6・4ポイント増と大幅に拡大した。県民向けのクーポンなどで宿泊需要が高まったとみられる。

鈴木英敬知事はぶら下がり会見で、観光産業を支援するため「認証制度で安心して訪れてもらえる環境整備を図る」と述べた。県内の感染状況を踏まえて、新たに県民限定のクーポンを発行する考えも示した。