伊勢 日本酒造り向けコメ育てる 明野高生徒ら田植え 三重

【日本酒づくりに向け原料の酒米「弓形穂」の苗を植える生徒=伊勢市小俣町の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校の生徒らが、老舗の酒蔵などと連携し日本酒造りに取り組むプロジェクトで、原料となる酒米「弓形穂(ゆみなりほ)」の田植えが28日、同校であった。

地域振興をテーマに、同校生産科学科作物部門と日本酒「鉾杉」で知られる多気町の「河武醸造」、地元の酒販店などが協力し、三重大学が開発した新たな酒米「弓形穂」を栽培して酒造りをする取り組みで、昨年に続き2年目となる。今年は3年生の7人が中心となってコメを育て、仕込み作業にも関わり酒を造る。

この日は、生徒が交代で田植え機を操作し、4月から育ててきた苗を、校内の水田33アールに植え付けていった。この先、定期的に手入れし、9月に収穫、11月に河武醸造で仕込みを行い、純米吟醸「明野さくもつ」として来年1月の発売を目指す。

明野さくもつは、すっきりとした口当たりで、フルーティーな味わいが特徴。初年度は、一般流通分の約1000本が1週間ほどで完売したという。田植えした岩佐一希(いつき)さん(17)は「コメを育てるところから酒造りを体験できるのは貴重な経験。20歳になってから飲むのが楽しみ」と話していた。