妻殺害、男に懲役18年 不倫巡り「身勝手」 津地裁判決 三重

岐阜市長良井田の自宅で妻の稲見美紀さん=当時(56)=の首を絞めて殺害し、遺体を三重県桑名市の木曽川に遺棄したとして殺人などの罪に問われた稲見勝利被告(56)の裁判員裁判で、津地裁の四宮知彦裁判長は28日、懲役18年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

稲見被告が美紀さんを殺害した方法について、検察側は「被告がベルトだけでなく手でも被害者の首を絞めた」、弁護側は「被害者の頸部(けいぶ)に手で絞めた痕跡はない」と主張し、争点の一つだった。

四宮裁判長は「被告が被害者の頸部を手で絞め、さらにベルトで締め付けて殺害した」と認定。「不倫相手との再婚の支障となっていた被害者を殺害することが前から頭にあり、犯行に移した動機やいきさつは身勝手かつ自分本位なもので強い非難を免れない」と述べた。

判決によると、昨年7月29日、自宅で妻の美紀さんの首を手で絞めた上、さらにベルトで絞めて殺害し、同30日、桑名市の木曽川に遺体を遺棄した。また、偽造した離婚届を岐阜市役所に提出したが、生前に美紀さんから離婚届の不受理申し出があり、未遂に終わった。