「行き過ぎた行為」陳謝 津市長、給与2カ月分を返上 自治会問題で 三重

【自治会問題で陳謝する前葉市長=津市役所で】

【津】三重県の津市職員と元相生町自治会長の田邊哲司被告(61)=詐欺罪で起訴=との不適切な関係を巡って、前葉泰幸市長は27日、問題の責任を取り、給与2カ月分を返上する意向を表明した。事務方トップの盆野明弘副市長の給与2カ月分の返上と合わせ、市は6月4日の市議会6月定例会に条例案を提出する。

前葉市長は同日、市の調査チームがまとめた最終報告書を受けて記者会見を開き、「職員に問題となる行為や、行き過ぎた行為があった」などと陳謝。7、8月の給与計226万円を返上する考えを示した。

旧相生町自治会に対しては、不正に交付された補助金の返還を求め、業務委託していた資源物持ち去り防止パトロールの損害賠償を請求する方針。既に解散しているため、田邊被告への請求も検討するという。

関与した職員への処分は「弁明の機会を設け、公正かつ厳正に対処する」と説明。一方、既に退職した職員については「現役職員と同様に責任を問うのは難しい」との認識を示し、処分は限定的とみられる。

また、不当要求を書面で記録する仕組みや公益通報制度を盛り込んだ「行政の公正公平の確保に関する条例」(仮称)の制定も表明。パブリックコメント(意見公募)を経て、12月の市議会への提出を目指す。

このほか、報告書で「ずさんな事務処理」などと指摘を受けたため、補助金審査や少額修繕の手続きを見直す方針も示した。再発防止策や返還請求の進行を管理する自治会問題対策推進会議を6月にも設置する。

前葉市長は最終報告書を「市役所を客観的に見て、さまざまな問題点をはっきりと表示してもらった」と評価。自らについては「いろいろな報告が上がって来ない状況を作っていたことに責任がある」と述べた。