連載小説「天の原」 外城田川氏思い語る 三重

【小林社長(右)に新連載への思いを語る外城田川氏=津市本町の伊勢新聞社本社で】

玉城町出身で元新聞記者の小説家、外城田川忍氏(71)の連載小説「天の原」が6月1日から、伊勢新聞でスタートする。主人公の男女が出雲大社の秘密に迫り邪馬台国の比定地を探索する歴史ロマンミステリー小説。連載開始を前に外城田川氏が伊勢新聞社本社を訪れ、小林千三社長に思いを語った。

外城田川氏は玉城町に伝わる伊勢神宮への奉納舞と斎王を題材にした「鳥名子舞」を始め「勝田街山壱楼」「大岡越前守ビギニング」の3作をいずれも伊勢新聞社から出版している。

新聞連載は初となる外城田川氏は「作家にとって新聞連載は特別なもの。毎日読者に自分の書いた作品が届くのは大変なこと」と喜びを語った。

今連載は第1作「鳥名子舞」の主人公の男女2人が新たな歴史の謎に迫る物語で「今回は女性を中心にしたが女性の感情を違和感なく書くのは大変」と苦労を明かした。

今連載では文章のみならず自身が現地取材で撮影した写真が挿画になることに触れ「現実とは離れた物語だが記者をやってきたので臨場感を原稿に入れている。写真を見ることでさらに外城田川ワールドを堪能してもらえる」と語った。

また福岡ソフトバンクホークス会長の王貞治氏と記者時代から親交があるとして「王さんは僕の小説のファン。連載開始を伝えたら『楽しみにしている』と言っていた」と明かした。

小林社長は「伊勢新聞では平成30年6月以来久しぶりの連載小説。原稿を読ませて頂きましたがフィクションをいかにリアリティーに近づけるか、外城田川さんの持ち味が随所に感じられ大いに期待しています」と激励した。

外城田川氏は早大商学部卒後、産経新聞社に入社。平成21年に定年退職し同28年に故郷の玉城町に移住し執筆活動をしている。

連載小説「天の原」は毎週月―金曜に紙面で掲載する。