鈴鹿 五輪事前キャンプを中止 アーティスティックスイミングのカナダ代表 三重

三重県は25日、東京五輪アーティスティックスイミングのカナダ代表チームが県営鈴鹿スポーツガーデン(鈴鹿市御薗町)で予定していた事前キャンプの中止を決めたと発表した。新型コロナウイルスの感染防止対策などにより、練習時間を十分に確保できないと判断したとみられる。県内で東京五輪事前キャンプの中止が決まるのは初めて。

県によると、カナダのアーティスティックスイミング連盟が6日、電子メールを通じて県に中止を申し出た。県は電子メールで連盟とのやりとりを続けたが、22日に最終的な連絡を受けて開催を断念した。

カナダ代表は県内での事前キャンプを経て競技の5日前に選手村に入る予定だったが、国際オリンピック委員会(IOC)が昨年12月、感染防止対策として選手村に入る時期を競技の5日前からに制限した。

このため、カナダ代表は競技の直前まで県営スポーツガーデンで事前キャンプを実施する必要性が生じたが、この期間は会場で高校生や中学生の水泳大会が予定されていたことから中止を判断したという。

連盟は県に対し、受け入れ準備に対する感謝と共に「われわれの親交は未来に続くだろう」とのメッセージを電子メールで送った。県外で事前キャンプを実施するかどうかは現段階で決まっていないという。

鈴木英敬知事は25日のぶら下がり会見で「誘致をした身として大変に残念だが、アスリートのコンディションのためにはやむを得ないと思っている。交流の絆が末永く続くようにしたい」と述べた。

末松則子鈴鹿市長も「五輪選手を迎え入れることによって大会に向けた盛り上がりが見られると楽しみにしていたが、感染状況を考えるとやむを得ない。選手の活躍を期待している」とコメントした。

カナダ代表による県内での事前キャンプは、県の誘致活動や連盟幹部の会場視察を経て平成30年3月に内定。県は同年4月に事前キャンプの実施に向けた協定を連盟と締結し、受け入れの準備を進めていた。

県内ではアーティスティックスイミングのカナダ代表を除き、パラリンピックを含めて4カ国の6競技で事前キャンプを実施する予定。県は「今のところ他の事前キャンプで中止の申し出はない」としている。