津市自治会問題百条委 前葉市長を証人尋問 幹部関与「知らなかった」 三重

【証人尋問で、宣誓する前葉市長=津市議会本会議場で】

【津】三重県の津市議会は24日、特定の自治会に市職員が便宜を図ったとされる一連の疑惑を調査する特別委員会(百条委員会)を開き、前葉泰幸市長を証人尋問した。前葉市長は、詐欺罪で起訴された元相生町自治会長の田邊哲司被告(61)が市から補助金をだまし取った事件で、幹部職員の関与について「当時は知らなかった」と証言した。

この日の百条委では、一連の疑惑について盆野明弘副市長からの報告の有無▽田邊被告からの物品提供の有無▽盆野副市長の任命責任▽津市の調査チームが調査した案件―の4項目について尋問。市役所トップの前葉市長に証人としての出頭を求めた。

最初に八太正年委員長が代表して共通尋問事項として22の質問をした。八太委員長は補助金の搾取を巡る問題で、市の調査チームによる調査が始まる前から幹部職員の関与を把握していたのかを確認した。

前葉市長は「そのような行為があったことは、その時点では承知していなかった」などと説明。その上で「市長としての責任を免れようという意図では申し上げていない。大きく責任を感じている」と述べた。

市長が市議会の百条委で証人尋問を受けるのは津市では初めて。市議会事務局は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、傍聴の自粛を呼び掛けていたため、傍聴者は23人にとどまった。

一方、市議会が動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信していた議会中継の最大同時視聴者数は371人だった。市議会事務局によると、この視聴者数は「(通常の議会中継と比べて)多い」という。

次回は6月1日午前10時から。木村重好環境部長と田矢修介、岩脇圭一、佐藤有毅、辻美津子、倉田寬次、岡幸男、桂三発、田中勝博の8議員を参考人として招致する。