鈴鹿 かんなクズで裂き織り 特許取得、野村さん技術広めたい 三重

【野村さんが尾鷲ヒノキのかんなクズを使って織り上げた小物の数々=鈴鹿市深溝町の自宅で】

【鈴鹿】裂き織りの技術を使った新たな機織り技法「ヒノキのかんなクズ織り」で特許を平成31年に取得した三重県鈴鹿市深溝町の裂き織り作家野村さつ子さん(72)が、「鈴鹿の新しい技術を発信し、多くの人に知ってもらいたい。後継者育成にもつなげたい」と意欲を見せている。

裂き織りは布を細かく裂き、横糸として織り込む。「ヒノキのかんなクズ織り」は縦糸に古布を使い、横糸に尾鷲ヒノキのかんなクズを使用。かんなクズは破れやすいため、こより状にして強度を増す。作業に手間は掛かるが、自然の風合いが魅力という。

野村さんは平成27、28年に2年連続同市美術展市長賞を受賞している。ティッシュケースやタペストリー、バッグ、あんどんなど7種類を制作しているが、新型コロナウイルス感染拡大のため発表の機会はなく、自宅の工房で展示販売している。価格帯はコースター1枚600円―バッグ1個1万5千円。

野村さんは「『もったいない』の気持ちから生まれた技法。卓上機織り機もあるので、希望があれば学校などで子どもたちにも体験してもらえる」と話していた。問い合わせは野村さん=電話090(5033)2727=へ。