妻殺害遺棄に懲役20年求刑 検察「身勝手な動機」 津地裁

岐阜市長良井田の自宅で妻の稲見美紀さん=当時(56)=の首を絞めて殺害し、遺体を三重県桑名市の木曽川に遺棄したなどとして、殺人と死体遺棄などの罪に問われた無職稲見勝利被告(56)の裁判員裁判の論告求刑公判が19日、津地裁(四宮知彦裁判長)であり、検察側は懲役20年を求刑し、結審した。判決は28日。

公判では、検察側が「被告人がベルトだけでなく手でも被害者の首を絞めた」と主張。弁護側は「手では首は絞めていない。手で首を絞めた圧迫痕は残っていない」として殺害方法が争点となっている。

検察側は論告で「不倫相手と再婚したいとの思いから、被害者を窒息死させて遺体を川へ遺棄し、離婚届などを偽造して離婚しようとするなど身勝手な動機」と批判した。弁護側は「不倫相手と結婚するために殺害したとするなら、ある程度計画性を持って犯行に及ぶ。殺人は無計画で突発的に行われている」として懲役8年が相当と主張した。

起訴状などによると、昨年7月29日、美紀さんの首をベルトで絞めるなどして殺害し、同30日、桑名市の木曽川に遺体を遺棄したとしている。このほか、偽造した離婚届を岐阜市役所に提出したとしている。