伊勢 赤井山に「ユウスゲ」植える 県の絶滅危惧種 三重

【ユウスゲの苗を植える上野小の児童ら=伊勢市上野町の赤井山で】

【伊勢】三重県伊勢市上野町の赤井山(標高90メートル)の山頂で18日、近くの上野小学校の児童らが、かつて一帯に自生していたという「ユウスゲ」の苗を植えた。

ユウスゲは6月下旬から9月ごろ、ユリに似た黄色い花をつける。夕方に開花し翌日には閉じてしまうのが特徴で、県の絶滅危惧種にも指定されている。

かつて同山麓に自生していたとされるが、シカに食べられるなどしてほとんど見られなくなったという。かつての風景を取り戻そうと、平成27年に住民有志らが山頂周辺の整備に乗り出し、同30年から地元住民が育てたユウスゲの苗の提供を受け植栽を開始。これまでに約5千株を植えてきた。同小の児童も昨年から植栽に参加している。

この日は、ユウスゲの保存活動に取り組む「赤井山麓ゆうすげ保存会」の協力で、6年生6人が参加。保存会会長の上之郷宏也さん(74)の案内で山に登り、山頂に整備された「ゆうすげの丘」の傾斜面に、50センチほどの苗を丁寧に植えた。成長すると1・5メートルほどになり、かれんな花を咲かせるという。

上之郷さんは「県内では数少ない珍しい花。若い人に知ってもらい、地域の財産として育てていきたい」と話していた。