ワクチン接種や孤独・孤立問題 対策強化を政府に提言へ 三重など9県中部圏知事

【中部圏知事会議で県の対策を報告する鈴木知事=三重県庁で】

三重など中部圏の9県と名古屋市は17日のテレビ会議で、新型コロナウイルス感染症の対策強化に向けた提言を政府に提出すると決めた。ワクチンの供給スケジュールを早期に示すよう求めている。

県によると、中部圏の知事らによる新型コロナ関連の提言は3回目。今回の提言には「ワクチン接種の円滑な実施」と「孤独・孤立対策の推進」の項目を新たに加えた。近く関係省庁に提出する。

提言はワクチン接種について「いつまでに国民の何割を接種するのか」という目標に加え、ワクチンの配分量や供給スケジュールを早期に示すよう要請。ワクチンの有効性や副反応の情報提供も求めた。

また、都道府県が主体となる「大規模接種」での使用が予定されるモデルナ社製ワクチンに関する情報の周知を要望。国立病院機構や大学病院の医療従事者を確保するための「強力な働きかけ」も求めた。

孤独・孤立対策の推進に関する提言は、三重県の意向を受けて盛り込んだ。政府が検討している対策の全体像を早急に示すよう要請したほか、自殺対策や児童虐待対策に関連する交付金制度の拡充も求めている。

この日は中部圏の住民に向けた共同メッセージの発出も決めた。県境をまたぐ移動は生活の維持に必要な場合を除いて避けるよう要請。路上や公園での飲酒など、感染リスクが高い行動の自粛も呼び掛けた。

鈴木英敬知事は、都道府県が主体となる接種の財政支援やモデルナ社製ワクチンの副反応などに関する情報提供の必要性を強調。接種の人材確保に向けて「政府には縦割りを打破してもらいたい」と述べた。

出席者からは「何よりワクチン供給のスケジュールを速やかに示してほしい」などと、迅速な情報提供を求める声が相次いだ。高齢者接種の終了後を想定した「次の一手」を検討するよう求める声もあった。