3月期決算 百五銀は増収増益 株式売却益や投信販売好調で 三重

【決算発表に臨む(左から)杉浦専務、藤原悟常務=津市丸之内の百五銀行丸之内本部棟で】

百五銀行は12日、令和3年3月期の連結決算を発表した。経常収益は前期比2・4%増の935億7300万円、経常利益は同37・3%増の185億4100万円、純利益は同13・5%増の129億6500万円と増収増益となった。好調な株式市場を背景に、株式売却益の増加や投資信託の販売などが利益を押し上げた。

銀行単体では、経常収益は同4%増の787億1500万円、経常利益は同31%増の172億1900万円、純利益は同7・3%増の122億円と増収増益となった。

海外金利の低下で外貨建てを中心に貸出金利息や有価証券利息配当金が減少したことにより、資金利益は14億円減の476億9400万円となった。一方、シンジケートローン手数料や投資信託手数料の増加により、役務取引等利益が10億1300万円増加したことなどから、本業のもうけを示すコア業務純益は36億1700万円増の168億8900万円となった。

経常利益は好調な株式市場を受け、政策保有株式の売却を進めた結果、40億7400万円増となった。一方、新型コロナウイルスの感染拡大による大口顧客の経営悪化などで、1―3月に貸倒引当金などを大幅に積み増しした結果、与信関係費用は前期比3倍の63億600万円(44億1800万円増)となった。

期末の預金残高は個人、法人預金の増加で同4311億円増の5兆5424億円。貸出金残高は同3573億円増の3兆9883億円。自己資本比率は0・04ポイント上昇し10・11%だった。不良債権は51億円増の598億円だった。

4年3月期の業績予想は、連結は経常利益が前期比11%減の165億円、純利益は12・8%減の113億円、単体では経常利益が同8・2%減の158億円、純利益が同9・8%減の110億円とした。株式関係損益の減少などで、減収減益を見込んでいる。与信関係費用は同36・6%減の40億円を見込む。

百五銀行丸之内本部棟(津市丸之内)で会見した杉浦雅和専務は「当初の想定以上の与信関係費用の増加があったが、株式市場が良かったことや、投信の販売など営業店の努力で増収増益となった」と説明した。

また、三重銀行と第三銀行が合併し、三十三銀行が誕生したことに関連し、「四日市、鈴鹿地区のシェアで負けている。人員の重点的な配置などを進め、全地区でトップシェアとしたい」と話した。