医療従事者が不足 全国知事会で三重県知事 ワクチン接種の調査結果

鈴木英敬三重県知事は10日の全国知事会議で、都道府県を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種に関する調査結果を報告した。全ての都道府県が高齢者向け接種の課題に「医療従事者の不足」を挙げた。

県によると、調査は全国知事会でワクチン接種特別対策チームの副チームリーダーを務めている立場として実施し、4回目。今回は先月27―30日に実施し、全ての都道府県から回答を得た。

7月末までに高齢者向け接種を終えるに当たっての課題として、47都道府県が「医療従事者の不足」を挙げた。40都道府県は通常診療への支障、32都道府県は自治体のマンパワー不足を訴えた。

都道府県からは「接種に協力してもらう医師や看護師の確保に苦心している」「医療従事者の接種が終わっていない医療機関に高齢者接種への協力を断られた事例が出ている」との声も寄せられたという。

また、政府が6月末までに1億回分のワクチンを配布する方針を示したことで想定される課題として、44都道府県が「配送の日程や箱数の提示が遅く、接種の計画が立てづらい」と回答した。

鈴木知事はワクチン接種を加速させるために「国立病院機構や大学、企業、組合の病院のほか、産業医なども最大限に活用し、縦割りを打破して接種を進めるべき」と主張。財政支援の必要性も訴えた。

この日の会議は全ての都道府県知事が参加し、変異株の拡大を危惧する声が相次いだ。「簡単に再拡大しないレベル」にまで感染を抑えるため、政府に対して徹底的な措置を求める緊急提言もまとめた。