食品ロス減へ、元教師起業 桑名の中野さん、〝ワケあり〟品ネット販売 三重

【取り扱う商品を紹介する中野さん=桑名市陽だまりの丘で】

【桑名】三重県桑名市陽だまりの丘の元教師、中野守久さん(50)が、賞味期限が近かったり箱がつぶれているなどの理由で、流通や販売することのできない食品を卸業者などから引き取り、安価でネットで販売する事業をこの4月から始めた。こうした取り組みは、県内では初めてという。

取り扱う商品は、即席食品、乾麺、乾物類、缶詰、瓶詰、菓子、飲料など。生ものや冷凍食品は取り扱っていない。商品は市価の半値ほどで販売し、中野さんが立ち上げた一般社団法人「FOOD ONE(フード ワン)」のホームページ=https://foodone8.com=から購入できる。商品の無料回収、買い取りの希望があれば、ホームページから申し込みもできる。

中野さんは新潟県出身。日体大を卒業後、三重県内の私立校の教師になった。3年前、テレビで食品ロスのことを知り、興味を持った。「食べられる食品を捨てずに済む仕組みを自分で構築してみたい」と思い起業を決断し、今年3月に退職した。

3男1女の父でもあり、子育ての大変さを知っている。今後、地域の子ども食堂などに食品を無償で提供することも考えている。

中野さんは「食品ロスは避けて通れない問題だと思う。もっと多くの人に関心を持ってほしい」と話していた。