同性カップル住所無断公開問題 「より厳格な措置」を 三重大などの教授ら10人 全県議に声明送付

【記者会見で声明を発表する岩本教授(中央)ら=三重県庁で】

三重大(三重県津市)などの教授ら10人が6日、自身に公開質問状を送ってきた同性カップルの住所を無断でブログに公開した小林貴虎県議に「より厳格な措置」を講じるよう求める声明を全ての県議に送付した。

声明を出したのは、三重大や三重短大、滋賀大、東京農業大などの教授や名誉教授らで、政治学や行政法などが専門。三重大人文学部の前田定孝准教授(行政法)による呼び掛けで声明に名を連ねた。

声明は住所の公開について「幸福追求権と人格権の侵害に当たる」と指摘。小林県議が公開質問状の取り下げを条件に住所を削除すると伝えたことには「民主主義の観点からも極めて危険な行動」と訴えた。

また、小林県議が過去に特定民族への差別的な表現をしたことから「人権を擁護する立場にある自覚が極めて希薄。今後も人権感覚が欠如した行動を繰り返す可能性が高いと言わざるを得ない」と批判した。

三重大人文学部の岩本美砂子教授(政治学)は記者会見で、小林県議の行為は本人の了解なく性的指向を暴露する「アウティング」に当たると主張。「人権感覚がまひしたような行動ではないか」と述べた。

議長による厳重注意や就任していた常任委員会の役職辞任といった現状の対応では「緩い」と指摘。「再発防止の観点から、より厳しい対応が必要」「(議員辞職を)考えても良いのではないか」と語った。