「三十三銀行」が誕生 「質の高い地域ナンバーワン銀行」目指す

【三十三銀行会長に就任した岩間氏(右)と頭取に就任した渡辺氏=四日市市西新地で】

三十三フィナンシャルグループ(FG)は1日、子会社の三重銀行と第三銀行の合併が完了し、三十三銀行を設立したと発表した。四日市市西新地の新銀行本店で岩間弘会長(旧第三銀行頭取)と渡辺三憲頭取(旧三重銀行頭取)が記者会見し、渡辺頭取は「地域経済に貢献できる『質の高い地域ナンバーワン銀行』を目指す。顧客の期待に応えて責任を果たし、最高の信頼を得ていきたい」と語った。

同FGの今年4月から3年間の「第二次中期経営計画」(令和3年4月―6年3月)も発表。計画期間を、合併で両行の強みを完全融合させ、本格的な成果実現を通じてさらなる成長に向けた取り組みを強化する期間と位置付けた。

基本方針は①リレーション&ソリューションの深化(金融仲介機能強化)②経営の効率化・最適化③強固な経営基盤確立―とし、合併の相乗効果の最大化を図りつつ、持続可能な地域社会実現に向け、グループの総合力発揮を目指すとした。

新銀行誕生後も、3年前に設立された同FGを持株会社組織として残す理由について、渡辺頭取は「規制緩和で今後取り組める新規事業の可能性が広がり、銀行ではなくFGの傘下とせざるを得ない事業も出て来るため」と強調。

店舗の統廃合や、旧両行の本部統合で約490人を創出。営業支援部門やデジタル部門など新たな部署に約80人を投入する。3年間で約410人が自然減となる予定としたが「早期退職、希望退職は考えていない」と説明した。

旧第三銀本拠地の松阪市での今後について、岩間会長は「南勢で指定金融機関になっている自治体も数多くあり、今後も重要な拠点。松阪本店営業部と南勢地区の営業本部を(松阪に)置き、私自身も商議所や法人会の役職を通じて、引き続き交流を深めていきたい」と述べた。

旧第三銀に注入された300億円の公的資金について、岩間会長は「21年3月期の予算で返済原資300億円の積み上げは終わった。3年後の返済期限までには当然返済する」と話した。