英国住宅の魅力語る 建築設計プランナー 津市出身の山田佳世子氏 三重

【英国住宅の間取りやスケッチを紹介する山田氏=津市大門の市センターパレスで】

【津】伊勢新聞社政経懇話会4月例会が30日、三重県津市大門の市センターパレスであった。津市出身の建築設計プランナー、山田佳世子氏(40)=兵庫県芦屋市=が「イギリスの住まいの魅力」と題して講演。英国住宅の写真や間取りを紹介し「イギリスの住宅には人が住み継いできた歴史が宿っている」と語った。

山田氏は設計プランナーをする中で英国住宅に興味を持ち、平成25年から年2回6年かけて70軒にホームステイしてスケッチした間取りをまとめた書籍を昨年出版した。

「生活に入り込んでスケッチし、仲良くなって友達の家やおばあちゃんの家を紹介してもらった。書籍を作って面白さを伝えたいと思ったが『マニアック過ぎる』と言われ何度も没になった」と振り返った。

英国住宅を構成する要素として地域性▽時代▽現在住む人たち―の3つを挙げ、細部まで丁寧に描いた間取りやスケッチを紹介しながら特徴を解説。美しい街並みを保存するために多くの規制があるとし「指定があるエリアでは庭の木も勝手には変えられない」と述べた。

間取りから見る住宅の特徴として、窓や暖炉のほか「家と庭との調和がある」と分析。気候風土の違う日本で同様の住まいは難しいとしながらも「日本でどうしたら英国っぽくできるかをワンルームで実験しつつ住宅に関わっていきたい」と今後を語った。

山田氏は甲南女子大学文学部卒。建築士、インテリアコーディネーター。著書に「日本でもできる!英国の間取り」(エクスナレッジ)「図説 英国の住宅」(共著・河出書房新書)がある。