三重県知事、台湾高官と会談 地方創生で意見交換 定期的協議で合意

【龔氏らとオンラインで会談する鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は30日、台湾の地方創生担当相に当たる龔明鑫(きょうめいきん)氏とオンラインで会談し、地方創生について意見交換した。地方創生や子育てなどをテーマに定期的に協議することで合意した。

県によると、龔氏は台湾の政府官庁の一つである国家発展委員会の主任委員。コロナ禍を地方への移住促進の機会と捉え、日本と台湾の共通課題となっている地方創生の先進事例を学ぶために会談した。

鈴木知事は県内で若者の流出が問題になっていると説明。次世代の移動手段として開発が進む「空飛ぶクルマ」を活用した地域課題の解決や、先端技術を使った農林水産業で若者を県内に呼び込む考えを示した。

龔氏らも都市部への人口集中を台湾の課題に挙げ、若者の地方への移住や創業を支援すると紹介。産官学での連携やNPO団体との協力関係を構築し、民間団体からの提案を受け入れていると説明した。

龔氏は、県の取り組みに「地場産業とハイテク産業を組み合わせて発展させるという貴重な意見を聞いた」と関心を示した上で「育児の経験もぜひテーマにして意見交換したい」と交流関係の継続を提案した。

鈴木知事は「民間から地方創生の提案ができる仕組みは日本にはないので大変参考になった」と述べた。龔氏からの提案を受け「定期的、長期的な協議をぜひさせてもらいたい」と応じた。

会談の最後には、互いにプレゼントを贈った。鈴木知事は萬古焼の急須を届け「友好関係が永遠に続くことを願う」と語った。龔氏は湯飲みセットを贈り「ぜひおいしい日本茶を飲んでほしい」と述べた。