
【度会郡】3年目を迎えた「南伊勢地域連携日本酒プロジェクト」の一環として、三重県南伊勢町道行竈でこのほど、酒米の田植えと御田植祭が行われた。
同区の住民や関係者らでつくる「チーム道行竈」と、皇學館大学(伊勢市)が連携。耕作放棄地を活用して酒米を栽培し、伊賀市の若戎酒造に醸造を依頼して日本酒を造っているほか、昨年からコシヒカリを栽培して販売している。
本年度は、昨年と同じ45アールと新たに復田した45アールの計90アールの水田にコシヒカリの苗を植えた。酒米の田植えでは、同大祭式研究部の学生5人が良品質の米ができるように神事を営み、関係者ら約20人が参加して35アールの水田に神の穂の苗を植えた。
今後は同チームのメンバーが中心となり、草刈りや水の管理など作業を実施。生育や天候を見ながら8月下旬に稲を刈り、9月ごろから酒を仕込んで12月に純米吟醸が完成する予定。
同チームの西川百栄さんは「今後はチームが主体となって地域資源を活用した体験プログラムを作っていきたい。コシヒカリや日本酒は現在も販売しています」と話した。