
【津】三重県津市芸濃町の錫杖湖西側の「ふれあい公園」に25日、市職員手作りの「ふれ愛の鐘」がお目見えした。旧安西小にあった鐘を再利用し湖面を見下ろせる場所に設置。自由に鳴らすことができる。
自然豊かな芸濃町の魅力を発信しようと企画。芸濃総合支所で保管していた同小の鐘を使い、今月初めから約3週間かけ同支所の技能職員6人が鉄骨を組みセメントでハート型のステージを作って彩りにガラス玉を埋め込んで完成させた。
鐘は高さ3メートル、幅1・6メートルの鉄骨の枠につるされ約1メートルの鎖を揺らせて鳴らすことができる。自撮り用にスマートフォンを置く簡易台も設置している。
この日は前葉泰幸市長と地域の人らが鐘の除幕をし、皆でさっそく鳴らした。町民劇団「芸濃い劇団・燦(さん)」の小学生5人がダンスで彩りを添えた。
同支所地域振興課の小林久晃副参事は「コロナ禍で結婚式を挙げられないカップルもいると聞く。外出もできない中錫杖湖まで足を運んでひととき思い出を作ってもらえたら」と話した。