深層学習技術コンテスト「DCON」 鳥羽商船高専が全国2位 のり養殖の支援取り組み 三重

【全国高専ディープラーニングコンテストで2位受賞を果たしたチーム「ezaki-lab」の皆さん=鳥羽市の鳥羽商船高専で】

【鳥羽】鳥羽商船高専(三重県鳥羽市池上町)情報機械システム工学科江崎修央教授の研究生チーム「ezaki-lab」が、全国高専生を対象にディープラーニング(深層学習)技術を活用した研究を競うコンテスト「DCON(ディープラーニングコンテスト)」で2位を受賞した。

同コンテストは、大量の情報を基にコンピューターに学習させる最新技術として注目されているディープラーニング技術を活用した作品と事業性を企業評価額で評価するコンテスト。今年第2回目が開催され、同チームは全国40作品の中から予選を勝ち抜き、投資額評価としては1位と並ぶ第2位入賞を果たした。

同チームが提案した「NoRIoT(ノリオティー)」は、県内でも盛んなのり養殖業への支援をテーマに、伊勢市のIT会社と共同開発した海洋観測機「うみログ」を活用して生産量の安定確保に取り組んでいる。

のり生産には、潮の満ち引きを利用して一定の間隔でのり網を海水から上げて光合成をさせる「干出」が必要なことから、観測機や気象庁のデータを基に潮位を予測し、LINEを通じて利用者に伝えるプログラムを作成。また魚や鳥などの食害対策として、事前に記憶させた画像データを元に観測機から警告音を発する仕組みも取り入れた。

メンバーは制御情報工学科5年の世古渡紀也さん(20)▽同高木晃太さん(19)▽同西尾はるかさん(20)▽情報機械システム工学科3年中村京祐さん(17)▽同小野原大空さん(17)▽同寺田智哉さん(17)―の6人。昨年10月ごろから、県内の養殖業者への聞き取りも交えながら開発を進めてきた。

既に実用化も視野に入れて取り組みを進めているといい、リーダーの世古さんは「今後はシステムを普及させ、養殖業者にとってなくてはならないものにしていくのが夢」と話した。