同性カップル氏名住所無断公開 小林県議が謝罪 「人権侵害、分らない」とも 三重

【代表者会議で謝罪する小林議員=三重県議会議事堂で】

小林貴虎県議(自民党県議団、1期、津市選出)は21日の三重県議会代表者会議で、自身に公開質問状を送ってきた同性カップルの氏名と住所を無断でブログに公開した問題について「不適切だった」と謝罪した。

一方、自らの行為について「どの辺りが人権侵害なのかよく分からない」と発言する場面も。代表者会議は「納得できない部分がある」とし、政治倫理審査会(政倫審)の設置も含めて対応を検討する方針。

小林議員は代表者会議の要請を受けて出席。氏名と住所を掲載した経緯を説明した上で「依頼を受けたときに削除すべきだった」と述べ、頭を下げた。同性カップルの2人と面会して謝罪する考えも示した。

無断で公開した理由については「あくまで(公開質問状を送ったのは)団体と捉えた」と説明。同性カップルから削除依頼を受けた際に公開質問状の取り下げを条件としたことは「未熟だった」と釈明した。

議員からは「議員としての資質に欠ける」などと批判が続出。小林議員が代表者会議で謝罪するのは令和元年にツイッターで不適切な投稿をした問題に続いて二度目となることへの指摘もあった。

公開質問状の取り下げを条件に住所を削除すると伝えたことに対して「脅しに近い」との批判も。責任の取り方を問う声に、小林議員は「本人に謝罪する。それ以外は(所属会派の)団長と相談する」と語った。

稲森稔尚議員(草の根運動いが、2期、伊賀市)が「今回の行為は明らかに人権侵害だが、認識はあるのか」と尋ねると、小林議員は「どの辺りが人権侵害なのかよく分からない。返答しかねる」と答えた。

この後、代表者会議は小林議員への対応を検討。新政みえ、共産党、草の根運動いがの3会派は「本当に反省しているのか疑問。これで収まるはずはない」などとして、政倫審の設置を求めた。

一方、自民党県議団の津田健児団長は「小林議員は反省している」とし、政倫審を設置する必要はないと主張。日沖正信議長は次回の代表者会議で改めて各会派の意向を聞き取る考えを示した。