新型ウイルス 57人感染、過去最多 病院、保育園でクラスター 変異株92人 三重

【過去最多の新規感染者数を受け、記者会見で対策の徹底を呼び掛ける鈴木知事=三重県庁で】

三重県は21日、未就学児から80代までの男女57人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者としては1月22日の54人を上回り、過去最多。鈴木英敬知事は緊急の記者会見で「通常の医療にも影響を与えかねない」と述べ、感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

県によると、市町別の新規感染者は、四日市と鈴鹿で12人ずつ、亀山、津で7人ずつ、名張で5人、松阪で3人、桑名、伊勢で2人ずつ、東員、朝日、いなべ、伊賀、明和、鳥羽、県外で1人ずつ。

このうち四日市市、名張市、伊賀市の男女4人は寺田病院(名張市)の入院患者。既に判明している職員1人を含めて感染者は5人となり、県は59例目のクラスターと認定。入院患者への検査を進めている。

園児4人の感染が判明していた津市立安濃保育園では新たに園児1人の感染を確認し、県は60例目のクラスターと認定。今のところ職員で感染者は判明しておらず、県が健康観察などを進めている。

同じくクラスターが発生したエイチワン亀山製作所(亀山市)では新たに従業員8人の感染を確認し、感染者は26人に。感染者は複数の棟にまたがって判明しているといい、県が感染経路を調べている。

また、県は9日以降に判明した感染者のうち男女92人について、変異株への感染を確認したと発表。変異株の検査対象となった97人の94・8%に当たる。県内の変異株感染者は294人となった。

鈴木知事は「変異株の感染者や重症者が急増するなど、これまでとは異なる局面にある。大変な危機感と警戒感を持っている」と述べ、県境をまたぐ移動の自粛や事業所での対策徹底を呼び掛けた。

また、保育園のクラスターで園児だけの感染が確認されたり、同居家族の全員で感染が判明したりしたケースを踏まえて「局面が変わりつつある」とし、接触者らへの迅速な検査に努める考えを示した。

一方、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請するかについては「飲食店の感染は、それほど多くは確認されていない。改善がなければ検討の余地はあるが、要請する段階ではない」と語った。