伊勢 国体表彰状に伊勢和紙 製造会社と市民団体、鈴木市長に報告 三重

【鈴木市長(左)に国体の表彰状用に製造した伊勢和紙を紹介する中北さん(中央)=伊勢市役所で】

【伊勢】今秋に開催される「三重とこわか国体」の表彰状として、三重県伊勢市の大豊和紙工業が亀山産のミツマタを原料に製造した伊勢和紙が使われる。同社と原料を提供した亀山市の市民団体「みつまたを愛する会」の関係者らが19日、伊勢市役所で鈴木健一市長に報告した。

同社は、伝統工芸品の伊勢和紙を県で唯一生産する。国産原料の調達が難しくなる中、厳選した材料を県外の産地から仕入れて製造を続けている。

昨年、県から賞状用紙の依頼を受けた同社が、亀山市で10年ほど前から観賞用としてミツマタを育てている同団体を知り、原料に採用したいと申し入れ、両者が協力。12月に手作業でミツマタ約50キロを刈り取り、それを原料に職人が手漉きで仕上げた。できた伊勢和紙40枚は、先月県に納品した。とこわか国体の男女総合成績(天皇杯)1―8位の都道府県に贈る賞状に使われる。

鈴木市長に取り組みを報告した大豊和紙工業の中北喜亮取締役(35)は「県産原料のみで製品にするのは初めての試みだった。亀山産は質が良く、とてもいい和紙に仕上がった」と話した。みつまたを愛する会の松井隆幸会長(68)は「国体の賞状に使われるのは名誉なこと。若い人材を育成し、もっとミツマタを広めたい」と話していた。