三重県、独自の緊急警戒宣言 来月5日まで、県外移動自粛 大人数会食も

【記者会見で、緊急警戒宣言の発出を発表する鈴木知事=三重県庁で】

三重県は19日の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議で、県独自の緊急警戒宣言を発出することを決めた。期間は20日から5月5日まで。県境をまたぐ移動や大人数、長時間の飲食を避けるよう求めるが、飲食店などに対する営業時間短縮の要請は実施しない。

県によると、宣言は重症者の急増を受けて発出。先月22日時点で3人だった県内の重症者は13人に増加し、重症者用病床の使用率は先月22日時点の約4倍に当たる24・5%に上昇している。

宣言では、県境をまたぐ移動自粛を新型コロナ対応の特措法に基づく協力要請として県民に求める。特に「まん延防止等重点措置」や営業時間短縮の要請が出ている地域への帰省は避けるよう要請する。

また、クラスター(感染者集団)が相次いだことを受け、事業所での対策を徹底するよう要請。外国人の感染者が増えたことも踏まえ、生活様式や文化の違いを考慮した対策の丁寧な周知も求める。

医療機関には重症者の受け入れ体制を強化するよう依頼する。既に百室を確保している軽症者向け宿泊施設を新たに確保する方針。医師の判断があれば、入院を経ずに入所することも可能とする。

前回の宣言時は3市の飲食店に営業時間の短縮を要請したが、今回は実施しない。一方、県は接待を伴う飲食店やカラオケ店を訪問して感染防止対策の状況を確認するほか、飲食店の認証制度を設ける方針。

鈴木英敬知事は19日の記者会見で「変異株の感染が増えたことで重症者が急増しているとみられる。第3波は高く長い波になったが、今回の波は低く短くなるよう短期集中で協力いただきたい」と述べた。

飲食店に対する営業時間の短縮要請を実施しないことについては「飲食店が感染の主な原因というわけではない」などと述べ、職場内での感染や県外に由来する感染が多くを占めていると説明した。