神村学園伊賀、創部2年目で春の県大会へ 熱意と工夫で初勝利誓う

【初出場する春の県大会に向けて練習する神村学園伊賀の選手ら=伊賀市奥鹿野の青山グラウンドで】

第68回春季東海地区高校野球三重県大会(伊勢新聞社後援)に、昨年春発足した神村学園高等部伊賀硬式野球部(伊賀市北山)が出場する。伊賀地区2位校として創部2年目で初の春の県大会出場。立ち上げに関わった同校教諭の坂田将太監督とともに1期生として経験を積んできた2年生たちが、熱意と工夫で県大会初勝利をつかみとる。

学校から約5キロ離れた山間のグラウンド。神村学園伊賀の選手たちが、春の県大会に向け練習していた。2年生ばかり13人。坂田監督が県内外の中学校や硬式野球チームに出向いて集めた。県外出身が6人。残るは県内出身者だ。

ノックでは各選手が声を張り上げ、きびきびした動きを見せる。「昔から伝わる(高校野球の)良いところを残したい」という坂田監督の意向で「全力疾走・全力発声」をスローガンにしている。

1年生大会を除けば創部以来県大会は未勝利。昨年4月に入学した1年生12人で挑んだ7月の県高校夏季大会は初戦負け。昨年秋は地区予選で敗れて、県大会に出場できなかった。

全選手が横一線で、主将やエースなど、軸となる選手が不在だった。交代制の主将制度を設けたり、守備位置の変更を繰り返して、各自の自覚を促した。

この春は、2月に主将に選出された高田湧希君がキャプテンを務める。「昨夏より主将を務めていた(森中)虎鉄に頼りきりになってしまっていた」と反省し、「主将を経験したことで個々の意識が向上してきた」と実感する。

少ない人数の中、さまざまなポジションも経験して最適のオーダーを探求している。昨年、捕手や外野手を務めていた森中君は春の県大会では速球が武器の投手としてマウンドに立つ予定だ。

昨年秋は突破できなかった伊賀地区予選。今年春はシード校の伊賀白鳳に続いて2位通過した。「新入生を迎える不安もあるが、ようやくチームの形が見えてきた」と高田君。坂田監督は「努力できる選手が多く、まだまだ未完」と話し、実戦を通じたさらなる進化に期待を寄せる。