古代―近世の染織芸術品 津の石水博物館 きょうから「布の道標展」 三重

【古代から近世の染織物が並ぶ会場=津市垂水の石水博物館で】

【津】三重県津市垂水の石水博物館は17日から、古代―近世の染織芸術品を集めた企画展「布の道標―古裂に宿る技と美」を開く。京都の老舗呉服店「ぎをん齋藤」が所蔵する織物や染物など51点を展示する。6月20日まで(5月25日から一部展示替え)。入館料一般500円、高校生以上300円。月曜(祝日の場合は翌平日)休館。

布の歴史を通じて日本人の美意識の変遷をたどろうと企画。7世紀の中国唐代の織物や奈良時代の唐花紋錦の正倉院裂、足利義満が奉納するご神宝を入れた箱の内貼裂、絞り染め、刺しゅう、摺箔を組み合わせた慶長裂など技術を駆使した芸術品が並ぶ。

桃山時代の「桐に菊薄文唐織幕」は意匠の違う2種類の能装束を縦約170センチ、横約190センチの幕に仕立てた豪華な作品で、豊臣秀吉が花見の席に掛けたと言い伝えられている。

また今展に合わせ第2展示室で伊勢木綿の縞帳や御殿の調度に使われた染織品の裂を貼り付けた小びょうぶ、茶わんを入れる仕覆などの所蔵品を紹介している。

龍泉寺由佳学芸課長(49)は「みやびな染織物に触れ都の美を感じてもらえたら」と来場を呼び掛けていた。