茶業発展と豊作祈念 四日市茶葉連合会など 冠山茶の木原で振興式 三重

【茶業振興を願う祝詞を奏上する横山宮司(左)=四日市市水沢町の冠山茶の木原で】

【四日市】茶の収穫期を前に三重県の四日市茶業連合会(矢田宗久会長)と冠山茶の木原保存会(鎌田隆郎会長)は15日、同市水沢町宮妻の水沢茶発祥地、冠山茶の木原で、茶業の発展と豊作を祈念する茶業振興式を開いた。矢田会長、鎌田会長をはじめ三重茶農協役員、保存会員ら8人が参加した。

山海の幸や茶の枝を供えた祭壇を前に、足見田神社の横山正純宮司が先人への感謝と今年の茶業振興を願う祝詞を奏上した。参列者が玉串をささげた後、地元で収穫したハウス栽培のかぶせ新茶で乾杯した。

水沢茶は10世紀、飯盛山浄林寺(現一乗寺)の住職が、空海が唐から伝えた茶の木を植えたのが始まりといわれている。市は昭和56年、地場産業初の史跡として記念物に指定した。指定を機に冠山茶の木原保存会が発足し、維持管理に当たっている。

茶の収穫は今月末から始まり、5月初旬から新茶が店頭に並ぶ。矢田会長(65)は「昨年にも増してお茶の仕上がり具合は上々です。コロナ禍で厳しい状況にあるが、農家が丹精込めたおいしいかぶせ茶を楽しんでいただきたい」と語った。