津市の補助金、返還を 元自治会長詐欺で起訴 市民ら住民監査請求 三重

【大西直彦代表監査委員(右)に監査請求書を手渡す豊田さん(左手前)と村田弁護士=津市役所で】

自治会の掲示板などの設置を巡ってうその領収書を提出し、三重県の津市から補助金をだまし取ったとして詐欺罪で起訴された元同市相生町自治会長の田邊哲司被告(61)らに補助金を返還させることや、古紙や金属など、資源物の持ち去りを取り締まる「資源物の持ち去り防止パトロール事業」の差し止めを求めて市民18人が15日、市監査委員に住民監査請求を起こした。

監査請求書では「違法に支出された公金を回収するのは、前葉(泰幸)市長が当然なすべき職務行為である」などと主張している。

資源物の持ち去り防止パトロール事業について、市によると、平成27年7月から今年2月まで、年間約950万円で相生町自治会に委託していたが、現在は委託を打ち切っている。今後は警備会社にパトロールを委託する予定という。監査請求書では、約5100万円が委託料として支払われているが、資源ごみで回収された売り上げは約2300万円ほどにとどまり、費用対効果の検証もないとして、事業の差し止めを訴えている。

監査請求した元津市議の豊田光治さん(72)と代理人の村田正人弁護士が市役所を訪れ、大西直彦代表監査委員に監査請求書を提出した。

豊田さんは「市民の願いを請求に託した」とし、村田弁護士は「きちんと監査を行ってもらい、適切な勧告をしてもらいたい」と話した。