鳥羽水族館 ウロコムシ新種を発見 深海からゴカイの仲間 三重

【メスの背中に共生するオスのイッスンボウシウロコムシ(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は、熊野灘深海からゴカイの仲間の「ウロコムシ」の新種を発見したと発表した。12日から一般公開している。

ウロコムシは背中にウロコを持つ多毛類の仲間。今回発見された「イッスンボウシウロコムシ」は、メスと比べてオスの体が極端に小さい「矮雄(わいゆう)」と呼ばれる性質を持ち、メスの背面でオスが共生するのが特徴という。

同館によると、平成28年6月に熊野灘の水深300メートルほどの深海で採集したヤドカリの殻の中にいたウロコムシを観察したところ、メスの背面に小型のオスが共生していることに気付き、国立極地研究所に報告。未記載種であることが判明し、同研究グループとの共同研究が国際誌「ジャーナル・オブ・ズーロジカル・システマチックス・アンドエボリューショナリ―・リサーチ」の3月公開のウェブ版で公開された。

同館では体長約2・5センチのメスの個体3匹を展示する。森滝丈也学芸員(51)は「狭い殻の中で共生するために小さくなったとも考えられるが詳しいことは分かっていない。どういう仕組みで矮雄となったかを探る一例となれば」と話した。