
三重県警は13日、津市栄町の県警本部で新体制後、初の警察署長会議を開いた。県内18署の署長をはじめ、県警本部の各部長ら約30人が出席し、新年度の重要課題について共有を図った。
佐野朋毅本部長は昨年の県内の治安情勢について、刑法犯認知件数が戦後初めて1万件を下回り、交通事故死者数が統計を取り始めて最小となったことに触れ、「減少傾向を維持するために、引き続き抑止と検挙の両面から署長各位の活躍を期待する」と訓示した。
その上で、子どもや女性、高齢者を守る取り組みの推進▽犯罪捜査の的確な推進▽交通死亡事故など抑制対策▽テロの未然防止と大規模災害への備え▽業務の合理化と効率化の推進―の5点の重要課題を示した。
佐野本部長は「部下や職員の士気高揚を図り前例踏襲にとらわれることなく、健全な良識に基づいて管内の治安維持に全力を尽くしてほしい」と呼び掛けた。