聖火リレー184人走り切る 和歌山につなぐ 鳥羽一郎さん「感無量」 三重

【伊賀上野城を出発する鳥羽一郎さん=伊賀市上野丸之内で】

東京五輪の聖火リレーは8日、三重県伊賀市の伊賀上野城から再開し、県内の最終地点となる熊野市の山崎運動公園まで6市町を巡った。7日からの2日間で、アスリートや著名人、県民ら184人が12市町の約42キロを走り切り、次の和歌山県につないだ。

再開地点の伊賀上野城では出発式が開かれ、鈴木英敬知事がこの日の第一走者で歌手の鳥羽一郎さん(68)のトーチに聖火をともした。拍手の中、鳥羽さんは天守閣を背景にトーチを掲げて走り出した。

走行後の取材に、鳥羽さんは「沿道を見たら手を振って応援してくれていて感動した」と振り返り「ふるさとをテーマにした歌を歌っているので、ふるさとは原点。ふるさとの三重県を走ることができて感無量だった」と語った。

次の名張市では、忍者ゆかりの地とされる赤目四十八滝で聖火をつないだ。松阪市でランナーが城下町を走り抜けた後、大紀町では伊勢神宮内宮の別宮「瀧原宮」の周辺を通った。紀北町や熊野市では世界遺産の熊野古道を巡った。

熊野市の山崎運動公園では、聖火の到着を祝福するセレブレーションを実施。午後7時15分ごろに最終走者を務めたタレントの磯野貴理子(57)さんが到着し、聖火皿に火を移すと会場から拍手が沸き起った。

新型コロナウイルスの再拡大が懸念されるため、大会組織委がマスクの着用や拍手での応援など感染症対策への協力を呼び掛けていた。一部の地域では、沿道で観客が密集する場面も見られた。

聖火リレーは福島県から始まり、三重県は全国で7番目。愛知県から聖火を受け継ぎ、和歌山県につないだ。聖火は全国を巡った後、7月23日に東京都の国立競技場で開かれる開会式で聖火台にともされる。