松阪に小津安二郎記念館オープン 日本映画界の巨匠顕彰 三重

【松阪市立歴史民俗資料館2階の「小津安二郎松阪記念館」の開館テープカット=松阪市殿町で】

【松阪】三重県松阪市殿町の市立歴史民俗資料館2階に「小津安二郎松阪記念館」が3日、開館した。入館料は一般80円、6―18歳40円。

日本映画界の巨匠、小津安二郎(1903―63年)は松阪商人の家に生まれ、9歳の時に東京から松阪へ引っ越した。同市飯高町宮前で1年間の教員生活を送った後、19歳で松竹キネマ蒲田撮影所に撮影部助手として入社した。

同記念館は、昨年末に閉館した同市愛宕町の小津安二郎青春館に代わる顕彰拠点として、2713万円かけて整備した。松阪歴史民俗資料館は旧図書館で小津監督も利用していた。

展示室面積は約75平方メートル。青春時代を物語る手紙や日記、写真の他、監督作品の台本やポスター、映写機やカチンコなど81点を展示している。

日記に出てくる文章をタッチパネルで浮かび上がらせる「安二郎の言葉」コーナーや、代表作「秋刀魚(さんま)の味」の舞台となった平山家の撮影セット15分の1模型がある。

松竹に委託して制作した短編5本(1本約7分)の映像コーナーを設置。「映画への愛を育んだ地」「映画監督への決意」「たくさんの声が語る監督術」などのタイトルがある。

開館式典で竹上真人市長は「市内の小津監督ゆかりの地を散策してほしい。顕彰館が全国にいくつかあり、タイアップ企画で盛り上げていきたい」とあいさつし、テープカットした。

記念館のオープンに合わせ歴史民俗資料館1階では映画監督小津安二郎企画展「青春のまち松阪展」を始めた。107点を出品。会期は6月6日まで。