「島サミット」志摩開催断念 各国首脳の訪日困難 三重

政府は1日、三重県志摩市での開催を予定していた「第9回太平洋・島サミット」をテレビ会議形式に変更すると発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で各国首脳の訪日が困難と判断した。鈴木英敬知事は「誠に残念でならない」とし、次回の島サミットを再び志摩市内に誘致する考えを示した。

県によると、政府は島サミットに参加する国や地域の多くが国境封鎖などで出入国を厳格に規制していることを踏まえて志摩市での開催を断念。複数の国や地域で感染者がいないことも考慮したとみられる。

県は志摩市での開催に向けて準備を進めていた海女小屋への招待や百日前イベントといった関連行事を全て中止する方針。一方、テレビ会議で県の魅力を発信する機会を設けるよう政府に求める。

鈴木知事は緊急の記者会見で「政府がさまざまな事情を考慮し、やむを得ずテレビ会議と決めたと受け止めている。この判断を尊重したい」としつつ、「島しょ国との友好関係は変わらない」と語った。

また、3年後の次回島サミットに向け、再び誘致活動を進めると説明。鈴木知事が次期代表を務める「太平洋島嶼国・日本地方自治体ネットワーク会議」を年度内に県内で開く方向で準備する考えも示した。

島サミットは3年に一度の開催。日本を含む19の太平洋島しょ国・地域から首脳ら約200人が集い、気候変動などを巡って意見交換する。9回目となる今年は、6月28日の週に開催を予定している。

政府は昨年2月、県の要望を受けて志摩市での開催を決めていた。県は昨年8月、官民でつくる推進会議を設立。本年度当初予算に約5300万円の関連費を計上するなど、受け入れの準備を進めていた。