第三者供賄、起訴内容を否認 三重大病院・元講師 津地裁初公判

三重大医学部付属病院臨床麻酔部の手術室などに設置される医療機器の生体情報モニターの選定を巡り、便宜を図る見返りに賄賂を贈らせたとして、第三者供賄罪に問われた元同大臨床麻酔部講師で医師の松成泰典被告(46)=京都府木津川町=の初公判が31日、津地裁(柴田誠裁判長)で開かれ、松成被告は「寄付の見返りに便宜を図った訳ではない」と起訴内容を否認した。

冒頭陳述で検察側は、当時の上司であった同大臨床麻酔部元教授の亀井政孝被告(54)=詐欺罪などで起訴=が、複数の医療機器メーカーに対し、奨学寄付金以外の方法で金銭を交付するよう求めていたと指摘。モニターを選定するに当たり、亀井被告から、さらに金銭を支払うよう圧力を掛けるよう指示を受けて医療機器メーカーの日本光電工業にメールを送信したと主張した。

一方弁護側は、メールを送信したことは認めたものの、「亀井教授が臨床麻酔部長としての権利を使って正当ではない方法で寄付金を得ようとした」「強固な師弟関係の下、師に逆らうことはできなかった。亀井教授と共謀があったといえない」などと主張した。

起訴状によると、令和元年8月30日、亀井被告と共謀し、手術室などに設置される生体情報モニターを、日本光電工業製に切り替えてほしい旨の依頼を受け、亀井被告が代表を務める一般社団法人BAMエンカレッジメントの口座に同社側から200万円を振り込ませたとしている。