度会町 町営バスあすから施行運行 ルート拡大、全域網羅 三重

【4月から試行運行する度会町営バス(度会町提供)】

【度会郡】三重県の度会町は町内の公共交通ネットワークを充実させるため、4月2日から現在より運行範囲を拡大した新たな町営バスの試行運行を始める。今後は1年間、利用状況などのデータを収集。時刻やルート、バス停の位置などを見直す検討材料として活用し、町内の商店や医療機関の利用喚起につなげていく。

同町では現在、三重交通の路線バスと町の中心部を回る町営バスを併用して運行しているが、自宅からバス停まで距離が離れている地域もあり、生活利便施設へのアクセスの不便さが指摘されていた。

新たな町営バスは3ルートを設定し、それぞれ週1回2便ずつ運行。路線バスの停留所から離れた地域に乗り入れ、既存の停留所も活用して町全域を網羅する。料金は中学生以上百円。交通系ICカードも利用できる。バスの定員は10人でステップや手すりを付け、高齢者が乗りやすいように配慮。外装は桜やアユ、茶畑の絵でラッピングし、町の季節を表現した。

路線バスも南島線の一部系統やバス停を新設し、町内の移動に限り町営バスと同額の百円で乗車できるようになった。土日祝日などを除き、伊勢市方面からの最終便の時刻も延長する。

町は3月限定で新たな町営バスに無料で乗車できる「おためし運行」を行い、町民からも好評を得たという。運行開始の2日には役場で出発式を開く予定。試行運行の事業費は1年間で約600万円。

みらい安心課の中川知央防災安心係長は「度会モデルの本格運行に向けての実証実験なので課題を一つ一つ浮き彫りにさせながら対応し、町の活性化につなげていきたい」と話した。