夜間中学、設置判断避ける 県教委、教室設け実証へ 三重

三重県教委は30日、夜間中学の設置に対する検討結果を発表した。設置には「慎重かつ十分な検討が必要」とする検討委員会の報告書を踏まえ、設置の是非に対する判断は避けた。一方、夜間中学をイメージした教室で実証を進めると決定。「入学の希望があれば、開校に向けた準備を進める」としている。

県教委は各都道府県に少なくとも一校は夜間中学を設けるよう求める文科省の意向を受け、令和元年度から設置の検討を開始。2年度には有識者らでつくる検討委員会(9人)を設置して議論を進めてきた。

検討委の報告書は、夜間中学の希望者が75人だった調査結果を踏まえて「ニーズの掘り起こしに一定の課題がある。ニーズとのミスマッチが大きい形での設置は、生徒にとって不利益が大きい」などと結論づけた。

この報告書を受け、県教委は夜間中学に対する「今後の方向性」を発表。「希望者に教室を体験してもらい、実証を通じて検討することが適当」との見解を示しつつ、設置の是非については明言しなかった。

一方、県教委は実証の方法として、夜間中学をイメージした教室を3―4年度中に複数の場所で開くと決定。週に2日程度で1日当たり2―3時間とし、希望者が義務教育段階の一部教科を学べるようにする。

県教委小中学校教育課は「多くの希望者に教室を体験してもらいたい。実証を進める中で具体的な入学の希望が見込まれる場合は設置が適当と判断し、開校に向けた準備を進めたい」としている。