観光、産業振興目指す 地域おこし企業人派遣 南伊勢町が企業や団体と協定締結

【協定を締結した(右から)岸川代表、小山町長、高川社長=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】三重県南伊勢町は25日、総務省が推進する「地域おこし企業人交流プログラム」を活用し、近畿日本ツーリスト中部(名古屋市、高川雄二社長)と一般社団法人「未来の大人応援プロジェクト」(伊勢市、岸川政之代表)の社員計2人を同町に派遣する協定を締結した。町が同様の協定を結ぶのは初めて。

同プログラムは、地方自治体が3大都市圏に所在する民間企業の社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かして地域独自の魅力や価値の向上につながる事業に従事してもらい、地域活性化を図る。

今回は2つの事業を行い、観光地の魅力づくり事業には同社宇治山田駅営業所長の安藤健治さんが参画。旅行会社に29年間勤務した経験を生かし、伊勢志摩国立公園に位置する同町の自然環境などを生かした観光商品の開発に取り組む。

高校生をはじめとしたSBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)の取り組みを地域の人々と一緒に応援・支援する活動などを行う同プロジェクトが派遣する、元県立相可高校食物調理科教諭の村林新吾さんは産業の活性化事業を担当。フードディレクターという立場で食に関するあらゆることをサポートしながら、地元産品を活用した新商品開発や販路開拓、料理教室などを行う予定という。

2人は4月1日付で観光商工課に所属。町の非常勤特別職員として安藤さんが週4―5日、村林さんが週3回ほど勤務する。派遣期間は3年間。

町役場南勢庁舎で調印式があり、小山巧町長と高川社長、岸川代表が協定書を交わした。安藤さんも出席し、「今まで以上に南伊勢を訪れて町の良さを再確認してもらえるように取り組んでいきたい」と述べた。

小山町長は「今まで発見されなかった魅力が発見され、町が元気になっていくことを期待したい」、高川社長は「会社全体でバックアップし、南伊勢町や町を訪れるさまざまな人のために貢献していきたい」、岸川代表は「私たちがどこまでできるか一つの挑戦でもあるのでいい結果を残したい」と話した。