浜島航路を9月末で廃止 志摩マリンレジャー、利用客減コロナ追い打ち 三重

【志摩】志摩マリンレジャー(三重県鳥羽市鳥羽1丁目、宗藤洋社長)は26日、浜島―御座―賢島間を結ぶ定期船(浜島航路)を9月30日付で廃止することを決定したと発表した。利用客が減少し赤字となっていたところへ新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。同日、事業廃止届を中部運輸局に提出し、受理された。

同航路は交通手段を持たない地域住民のため昭和24年に旧志摩航運が開設。平成12年に志摩マリンレジャー(旧近鉄志摩観光汽船)が事業を譲り受け、通算約72年間にわたり運航を続けてきた。

平成13年度には年間1万5512人の利用客があったが、路線バスや自家用車など交通手段の発達に伴い利用客が減少。ダイヤ改編や市の補助を受けるなど対策を重ねてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大が廃止の決め手となったという。令和元年度の年間赤字額は約1800万円で、2年度の利用客見込み数は1002人としている。

浜島航路は現在、浜島―御座間(3・6キロ)で1日4往復便、御座―賢島間(7・0キロ)で同3往復便が運航している。定期船の和具航路と観光遊覧船はこれまで通り営業を続ける方針としており、同社業務部の柴原啓一部長は「自分としても思い入れがあるので非常に残念」と話している。