津 茶の精神追及した新作など展示販売 画家・櫻井さん 三重

【墨の作品を紹介する櫻井さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市香良洲町の画家、櫻井拙朋さん(82)の個展が24日、同市中央の三重画廊で始まった。茶の精神を追求した新作や果物など計39点を展示販売している。28日まで。

櫻井さんは松阪市生まれで東京芸大油画科出身。在学中に南宋時代の水墨画家の作品に感銘を受け卒業後は水墨の道に進んだ。60歳を機に地縁のあった香良洲町に居を移している。

今回は茶室に向かう道「露地」を、石畳を思わせる形を重ねて表現。悟りを表す「円相」と組み合わせ、茶の世界を追求している。

香良洲の松林を題材にした力強い作品や、にじみや濃淡が印象的なリンゴ、「露地草庵」の文字額もある。

櫻井さんは「描いたところと余白が同じ価値を持つよう物を描きながら空間を追いかけている。残った白がどんな場所にあるかで絵ができる」と話す。コロナ禍のこの1年を振り返り「家にいることが多くゆっくりと作品と向き合うことができ自分にとってはよかった」と話していた。