<聖火と走る>来月7,8日に県内聖火リレー 吉田沙保里さんの母、幸代さん 娘と練習、感謝を胸に

【吉田幸代さん】

新型コロナウイルスの感染拡大により延期された東京五輪聖火リレーが25日、福島県から始まる。約1万人の聖火ランナーが121日間をかけて全国を駆け抜ける。県内では来月7、8両日に12市町で聖火リレーが実施される。県内を走るランナーのうち、12人の聖火に懸ける思いを連載で紹介する。

全世界が影響を受けており、延期は仕方ないことと思っていました。娘を4回にわたりオリンピックに出してもらい、たくさんの応援をいただきました。感謝の気持ちで走りたいです。

東京五輪開催当時は10歳で今も鮮明に覚えています。出場選手は「異次元の人」と見ていましたが、自分も「いつかは出たい」と思っていました。主人と出会い、娘を介してそれが実現し、今度はランナーとして参加できるのはうれしいです。

3月の主人の命日に娘が帰省した時、少し走ってみようかという話になりました。近所を一緒に走りながら、娘から「ちょっと速いよ。トーチは重たいからもっとゆっくりでいいよ」とアドバイスを受けました。

1月に娘に(コロナ)陽性が発覚し、家族も一部で加害者のような扱いをされる誹謗(ひぼう)中傷を受けました。本当に怖い病気だと思います。それでもアスリートの立場から見ると、権利をつかんで出場できないのはつらいこと。できるなら開催してほしいという思いはあります。