「絵本作家になるために」 津・久居で増田さんトーク講演 県内作家2人と 三重

【講演で話す(左から)増田さん、つつみさん、コマヤスさん=津市久居東鷹跡町のアルスプラザで】

【津】三重県津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザは21日、同施設で「絵本作家になるために講演会」を開いた。「子どもの本専門店メリーゴーランド」=四日市市=店主の増田喜昭さん(70)と、増田さんが主宰する絵本塾出身の作家、つつみあれいさん(47)=津市=とコマヤスカンさん(53)=亀山市=が登壇し同塾での経験や絵本の可能性を語った。

増田さんは約30年続く同塾について「三重から多くの絵本作家が生まれる場所を作りたかった」と動機を話し、入塾審査で重要視する点として「ものを作りたがっている人かただ絵本作家になりたいだけか。大きな違いがある」と述べた。

つつみさんは同塾講師の現役編集者の厳しさに触れ「怖くて作品を持って行かない生徒もいたがアドバイスをもらうチャンスと思い言い訳せず持って行った」と振り返った。一冊の出版には何年もかかるとして「私でないといけないものを描かなければ意味がない。出版社とやりとりしながら自分を見失わないようにしている」と話した。

コマヤスさんは絵本作家と公務員を両立していた経験から「これから目指す人は仕事を辞めずバランスを取って。収入源がしっかりしていれば好きなものが描ける」と助言。創作の原点について「10歳頃までの自分に向けて描いている。好きなものをとことん突き詰めるしかない」と述べた。

同講演会は同施設で28日まで開催中の「絵本作家になるために展」に併せて企画し事前に申し込んだ80人が聴講。展示ではつつみさん、コマヤスさんそれぞれの世界観を表現したコーナーと絵本塾生の作品コーナーがある(23日は休み)。