松井真珠店など三重県内は14件 国登録有形文化財に、長井家住宅も

【松井真珠店の店舗(県教委提供)】

国の文化審議会は19日、132件の建造物を登録有形文化財に指定するよう萩生田光一文部科学相に答申した。県内では映画シリーズ「男はつらいよ」の39作目の舞台として使われた志摩市の松井真珠店など14件が選ばれた。

県教委によると、松井真珠店で答申されたのは店舗と蔵の2件。ほかに、紀北町の長井家住宅の主屋や離れ、稲荷社など12件が選ばれた。近く指定され、県内で建造物の登録有形文化財は300件となる。

松井真珠店の店舗は寄棟屋根の木造2階建て。蔵は鉄筋コンクリート造2階建てで、真珠の蔵として使われた。賢島が観光開発された昭和前期の建造物で、真珠生産地で小売業を営んだ最初の例とされる。蔵は平成11年から賢島美術館として利用されている。

長井家住宅の12件は江戸末期から昭和の建造物。主屋は切妻屋根の木造平屋建てで、和室から中庭を一望できる。長井家は江戸時代に庄屋を務め、明治時代から現代まで林業を営んでいる。林業家の風情あるたたずまいを伝えている。

登録有形文化財は都市開発から近代建築を守るため築後50年が経過し、歴史的景観に寄与する建造物などを対象に国が指定。今回の答申通りに指定されれば、全国で累計1万3097件となる。