
【鈴鹿】優れた農業経営者として「第50回日本農業賞」で、最高位の大賞に選ばれた三重県鈴鹿市椿一宮町の花木生産農家、恩田浩美さん(60)が19日、同市役所で末松則子市長に受賞を報告した。
日本農業賞は全国農業協同組合中央会や都道府県農業協同組合中央会、NHKが主催。
恩田さんは平成10年ごろから、サツキやツツジ類の露地栽培をポット栽培に切り替え、現在は約70品種を栽培。年間約30万ポットを出荷する。
宅配用のポットや連結できるトレーなどのオリジナル資材を開発したことや、後継者育成に尽力してきたことなどが評価され、個人経営の部で大賞受賞が決まった。
来庁した恩田さんは「今まで自分の思いのまま、地域の人に支えられてやってきた結果の受賞」と話し、「今後も地域を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
末松市長は受賞の功績をたたえ、恩田さんに銀杯を授与。「今後も産地の強みを生かして尽力いただきたい。期待している」と激励した。