
【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽3丁目)で新たにメスのラッコ「キラ」が仲間入りし、19日から同館で一般公開が始まった。
キラはアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)生まれの12歳で体重約20・5キロ。同館ではメスのラッコ「メイ」(16歳)1頭を飼育しているが、長期飼育には複数頭での飼育が望ましいとされていることから、同館との協議で受け入れが決まったという。
キラは17日午前11時ごろ、トラックに積まれて同ワールドを出発。約6時間の移動を経て同午後5時過ぎに同館に到着した。到着後も水槽で元気に泳ぎ、餌を食べるなど健康状態も良好だったことから、一般公開を決めた。
当面は2頭を分けて飼育し、慣れたころを見計らって一緒に飼育する。全国のラッコ飼育数は3水族館で5頭だけといい、同館の飼育担当者は「国内で飼育されているラッコの頭数は残りわずかなので、できる限り長期飼育できるよう努力したい」と話している。