空飛ぶクルマ、現状学ぶ 実用化目指し県シンポ 三重

【空飛ぶクルマの講演を聞く参加者ら=四日市市西新地で】

三重県は16日、県内での実用化を目指す「空飛ぶクルマ」をテーマにしたシンポジウムを四日市市西新地のプラトンホテル四日市で開き、産官学の約260人が機体メーカー幹部の講演などを通じ、実用化に向けた状況やビジネスとしての可能性を学んだ。

県によると、利便性向上や観光振興が期待される空飛ぶクルマへの関心を高めてもらうことなどを目的とし、昨年に続いて2回目の開催。会場には約40人が訪れ、オンラインでも約220人が参加した。

この日は、空飛ぶクルマの製造を手掛ける「ボロコプター」(ドイツ)のフェビアン・ネストマン氏がシンポジウム向けに講演した映像を上映。交通渋滞の緩和や環境負荷の低減といった効果を紹介した。

また、日本航空と中日本航空は、空飛ぶクルマの実用化に必要な設備や飛行ルートなどに関する調査の結果を報告。飛行場の管理だけでなく、周辺の観光エリアにも経済効果が生まれると訴えた。

鈴木英敬知事も「県における空の移動革命に向けたチャレンジ」と題して講演し、ドローンを使った物流の実証実験による成果などを紹介。「離島から『希望のともしび』との声が上がっている」と語った。

県は令和5年度に県内で空飛ぶクルマを物流で実用化させたい考え。上松真也創業支援・ICT推進課長は「県内に空飛ぶクルマを誘致し、ビジネスとして活用してもらえるようにしたい」と話した。