松阪 幕末維新の武四郎 大久保、西郷との交流紹介 記念館で企画展 三重

【「竹島雑誌」を示す山本学芸員=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】

【松阪】松浦武四郎記念館は16日、三重県松阪市小野江町の同館展示室で企画展「武四郎と幕末・維新」を始めた。32点を出品し、西郷隆盛や大久保利通らとの交流を紹介している。会期は5月9日まで。

松浦武四郎(1818―1888年)は幕末から明治維新を生き、ロシア南下の危機がささやかれた蝦夷(えぞ)地を探査し、全国の志士や幕府に情報発信した。

無血開城から間もない江戸城へ西郷から呼び出され、京都へ向かい大久保と面会し、岩倉具視の信頼を得て、新政府で開拓判官に任命され、蝦夷地に代わる地名「北海道」を上申した。

企画展には大総督府下参謀の西郷から江戸城登城を求める「御用召出」や、大久保から会いたいと求める手紙、太政官からの開拓判官辞令などが並ぶ。

また、国境を明らかにしておくべきと考え資料を集めて幕末に「竹島雑誌」を作った。維新後に外務省から関係資料の貸し出しを依頼された。同雑誌原稿と外務省の借覧願を合わせて展示している。

学芸員の山本命さんは「幕末・維新を生きたさまざまな人物と交流した姿を紹介します」と来場を呼び掛けている。

入館料は310円、6―18歳200円。月曜休館。同館は5月10日から来年4月下旬までリニューアル工事のため休館する。