津市自治会問題 意図的な分割発注認める 市報告書の信頼ゆらぐ 三重

【津】三重県の津市議会は15日、特定の自治会に市職員が便宜を図っていたとされる一連の疑惑を調査する特別委員会(百条委)を開いた。倉田智司検査担当参事は相生町内の修繕工事を意図的に分割発注していたと認めた。市の設置した調査チームは報告書で「意図的な分割発注はなかった」と結論付けていたが、青山昇武委員(公明党議員団)からの追及で明らかになった。

この日の百条委では、共同浴場さくらゆの管理委託や町内の修繕工事の分割発注、空き店舗の利活用を促す補助金について調査。修繕工事の決裁権者だった倉田参事など市職員ら8人が参考人として出席した。

青山委員は、平成29年度に津北工事事務所が3回にわたって随意契約となる50万円以下の金額で同じ塗装業者に発注した相生町公園内の修繕工事について「完全に分割発注ではないのか」と尋ねた。

倉田参事は「2回目のトイレの外面を塗装する修繕と3回目のモルタルブロックを塗装する修繕を実際には同時に作業していた」と説明しつつ、当初は「結果的に分割発注になった」と故意ではないと主張した。

青山委員は見積書など書類に不審な点があると指摘し「書類をしっかり見ず、決裁権者として判を押すのはおかしい。意図的にやったとしか思えない」と追及。倉田参事は「ご指摘の通りだと思う」と認めた。

市が12日に公表した調査チームの報告書では「意図的に50万円以下に分割した事実は確認できなかった」と記載していた。倉田委員は調査チームに書類の不審な点などについて「報告していない」という。

報告書とは異なる内容が判明したことから、小野欽市副委員長(改津クラブ)は「百条委を否定するような報告。報告書に信頼性はあるのか」として、八太正年委員長に市側に矛盾点を伝えるよう求めた。

次回の百条委は5月24日。本庁舎の大規模改修で議場が同月18日まで使用できないため。前葉泰幸市長を法的な拘束力を伴う「証人」として招致し、自治会長からの物品提供や任命責任について調査する。