嫁入り「タンポポ」が帰館 伊勢シーパラの人気セイウチ 三重

【輸送ケージから出て飼育員から魚をもらう「タンポポ」=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】繁殖目的で動物の貸し借りを行う制度「ブリーディングローン」を活用し、愛知県の南知多ビーチランドに嫁入りしていた、三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」の雌のセイウチ「タンポポ」(推定17歳)が12日、繁殖活動を終え、同館に帰館した。

国内では現在、九施設で計26頭のセイウチを飼育しているが繁殖に成功したのは3施設のみ。セイウチの輸入が難しくなり、飼育する水族館が協力して繁殖に取り組んでいる。

両水族館が連携した繁殖活動は今回で2回目。昨年、伊勢シーパラダイスから貸し出された雌のセイウチ「ヒマワリ」は今回のペアリング相手の「キック」(雄、23歳)を相手に初めての妊娠が確認され、6月に出産が予定されている。

タンポポは2月16日に南知多ビーチランドに移動。1年に1度の繁殖可能な時期をキックと同居して過ごしていた。田村龍太館長(44)によると、28日に飼育プールで2頭が何度か一緒に泳ぐ姿を監視カメラで確認しているが、妊娠の可能性は五分五分という。

この日は午前10時に南知多ビーチランドを出発し、2時間半かけて伊勢に到着。スタッフやヒマワリ、来館者に迎えられたタンポポは、輸送ケージから出て元気な姿を見せた後、餌を食べて住み慣れた飼育舎へと戻った。今後は血液検査を継続して行い、妊娠の有無は今秋ごろに判明する予定。

田村館長は「無事に帰ってくることが第1目的だったのでよかった。ヒマワリに続きセイウチの赤ちゃんが増えればうれしい」と話した。